自社の数字を知らないことは自分で首を絞めていること
こんにちは。ビジネスアナリストの社内です。
先日、経営改善に携わらせていただいている製造業者様の元に伺いました。
こちらの事業者様は、売上は上がっているにも関わらず、ここ何年も利益は低迷し債務超過に陥ってしまいました。
要因の1つは、会社の誰も自社の正しい費用を把握できていないことでした。
もしかすると、かつてはどんぶり勘定でも良かったのかもしれません。
しかし、今は市場は衰退する一方で競合他社は多く、顧客には相見積を取られ、厳しい価格競争にあります。
一方で、仕入は1社から8割を調達しており、その仕入先が生命線になってしまっていました。
自社の利益を守るには、案件別に費用の実態をリアルタイムに把握することが重要です。
そして、価格交渉を行う、生産効率を高めるなど常に対策し続けて、利益を絞り出さなければなりません。
しかし、こちらの事業者様の場合、営業担当者が提出する資料の精度や基準、
フォーマットがバラバラで実態を正しく把握できていませんでした。
なぜ、どこが原因で、自社の利益が出ていないのかが曖昧で具体的な対策ができず、
板挟み状態のまま長年自分の首を絞め続けていました。
どの案件にいくらの仕入、外注、労務費がかかっているのか案件別に原価管理することが非常に重要です。
そして、それを実現するには担当者共通の管理ルールが徹底されていなければなりません。
どのようなルール、システムであれば、数値に対する認識を揃えたうえで原価管理ができるのでしょうか?
経理や営業などの社員の方と相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
ビジネスアナリスト 社内 愛里