言い訳して逃げたい、自分を守りたい気持ちとの葛藤
こんにちは。ビジネスアナリストの社内です。
先日、経営改善を支援させていただいている事業者様の元に伺いました。
こちらの事業者様は主な事業から全く無関連な分野へと事業を多角化した結果、資金繰りが苦しくなってしまいました。
「なぜこのような事態になったのか」とご一緒に要因分析を進めていたところ、
事業者様は
「〇〇さんの収益管理がずさんだった。」、
「物価高騰、賃上げが苦しい。」、
「銀行員が融資してくれると言っていたのに手のひらを返された。」、
「補助金に採択される算段で△△事業を始めたら、不採択になって全額自社負担になってしまった。」
というようにお話しされていました。
しかし、本当はこうではないでしょうか。
「〇〇さんが収益管理をできるように教育できていなかった自分のせい。」、
「物価高騰、賃上げに対し、値上げ交渉や売上拡大を図ってこなかったせい。」、
「銀行員の話や補助金等確証のないものを頼りに、本業の業績を改善することから目を背けていたせい。」など、
すべては自分の失敗であったとご本人もきっと分かっておられると思います。
今こんなにも困窮してしまっている現実を他の人や外部環境のせいにしなければ、精神状態を保てないかもしれません。
しかし、現実を見なければ時間だけが過ぎて事態は悪化していきます。
1つ前のコラムでも「自責思考」が話題になっていますが、
私は今回、自分の失敗を認めることには、大きな勇気が必要であるけれども会社を立て直すために必要不可欠なことだと学びました。
これまでの自分の失敗を認めることができて初めて、学びを得て、これからの経営に活かすことができると思います。
ビジネスアナリスト 社内 愛里