強い意志がない経営者は何をやっても無理
皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
最近の経営支援の案件は、以前にも増して厳しい案件が増えています。
このまま倒産件数が加速度的に増えていくのではないかと不安になります。
特に目立つのは「すでにリスケ中で資金調達ができないにもかかわらず手元キャッシュが少なすぎる」ケースです。
中には運転資金が数万円、数十万円のケースもありますし、百万円を工面するのも難しいケースも多くなりました。
そのような状況に至らないと置かれている状況が理解できない経営者の方も多くなりましたし、落ち込んで泣き言や他責思考の経営者の方も多くなりました。
私は自社のコンサルタント職にも伝えるのですが「できないものはできない。」という考え方をもっています。
経営者の能力や気持ち、手元の運転資金、金融機関の支援スタンスを総合考慮すると残念ながら「倒産やむなし」と判断せざるを得ないことはあります。
経営支援をしている専門家から「そのような言葉は聞きたくない」とお叱りを受けるかもしれませんが、それが現実です。
経営する能力がないのに経営者をやってしまった、赤字に向き合わず借入でその場逃れをしてきた経営者には明るい将来はありません。
再生できる可能性があるとすれば、必死に問題と向き合い、改善に向けて実践することです。
まずは、気持ちを強く持つことがスタートなのですが、ここが難しいようです。
私も人生を振り返るととても辛い時期がありました。
でも、強い気持ちで何とか乗り越えることができました。
強い気持ちと行動が状況を打破することができます。
資金繰りを改善する方法、業績を改善する方法、金融機関の支援を取り付ける方法はたくさんありますが、すべて経営者自身に強い心がなければ道半ばで終わります。
プライドを捨て、自分の責任で経営を立て直すという強い意志をもって経営に真摯に向き合えば道は開かれます。
精神論と揶揄する人も大勢いますが、経営者の正しい方向の強い精神力こそが経営をする上で最も重要な経営資源なのです。