小さな成功体験の積み重ね
こんにちは、ビジネスアナリストの社内です。
最近「一倉定の社長学(作間信司、2019)」を読みました。
本著作の内容のうち、「シンデレラの発見」という言葉が心に残ったので、ご紹介します。
シンデレラの発見とは、お客様のニーズはどこにあるのか、「お客様がお金を払ってくれている事実」を先入観なしに見て、
ヒントを得ること、そしてヒントから行動に移していくと、新たな発見があるということです。
私がご支援に携わっている食品卸売業の事業者様は、全国各地の料亭に高級食材を販売しておられます。
しかし、長年の間、売上が低迷しており悩んでおられました。
その際、弊社代表の長尾が事業者様に申し上げたことは、
ただ漠然と悩むのではなく、市場を見ることと、行動を起こすことでした。
市場にはよりよい食材を使って付加価値を高めたい料亭がたくさんいます。
そこで、全国の料亭へDMを送ってみたところ、喜ばしいことに各地から問い合わせや発注がありました。
長年売上が下がるばかりで悩んでいた事業者様も、
自分の商品の市場価値が高いことを再発見でき、自信と元気を取り戻された様子でした。
さらなる販路の拡大に前向きに取り組むことができそうです。
売上額としてはほんの少額で、目標の1%にも及ばないかもしれません。しかし、そのほんの少しがすべての始まりだと思います。
本作には、成功の決め手の一つは「足元に未来に繋がる芽がないか」、
「小規模であってもお客様が支持してくれる芽がないかを丹念に探してみること」であると書かれています。
もし今、業績に悩んでいらっしゃるなら、無駄だと決めつけずに、小さなことから試してみるのはいかがでしょうか。
社内 愛里