2024.09.30

  • 経営改善
  • 資金繰り

売上を伸ばす目的

皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

さて、今日は「売上」の話です。

 

売上は少ないより多い方が良いですし、前期よりも伸びた方が良いので必死に営業活動に取り組んでいることと思います。

 

「売上を伸ばさなければならない」というのは古今東西どこの会社も共通する至上命題です。

 

しかし、「何のため(目的)に売上を伸ばすのか?」ということをあまり考えることはありません。

 

売上を伸ばす目的はズバリ「売上総利益(粗利益)」を伸ばすためです。

 

粗利益を最大化することが売上を伸ばす目的です。

 

粗利益が増えることが会社の成長です。

 

反対に粗利益を生み出さない売上は資金繰りを圧迫する、無駄な仕事が増えるなど、むしろ会社を悪い方向にもっていく不必要な売上です。

 

ですから、

 

売上高3億円 粗利益1億円

 

の会社が

 

売上高10億円 粗利益1億円

 

になったとしたら「売上高3億円」の方が魅力的だということです。

 

「売上を伸ばす」ということを命題にする場合は必ず「売上総利益(粗利益)も伸びる」ということを確認しましょう。

 

この考え方は経営者が率先して現場に浸透させないといけません。

 

売上は売上総利益(粗利益)と連動して伸ばさなければ資金繰りが悪化し、会社が傾く可能性が高いと自分の肝に銘じましょう。

 

売上を伸ばしていくことは絶対に必要ですが、売上至上主義にならず原価管理をして、「100円売ったらいくら儲かるのか(粗利率30%なら30円、35%なら35円)」を把握しましょう。

 

ひつこいようですが売上を伸ばす目的は「売上総利益(粗利益)を伸ばすこと」だということを絶対に忘れないでください。